婦人科の治療をするにあたって、内科の主治医に伺うことは、とても大切なことだが、少し気が重いことでもあった。
「専門医」制度があるくらいだから、医師にも自分の専門がある。医の分野でもその専門内容が複雑になっていっている。他の専門のことはあまりよくわからないようだ。だから、私が他の科のこととの関連を伺うとあまり良い顏をしなかった。顎関節症との関係を聞いたときも、「歯のことは歯の先生に聞いてください」だったから。
当時の主治医は、良い人でもあり、そうでなかったり。本当はどっちなんだろう?そう思うことが時々あった。あまり人のことをとやかく言うのは好きではない私。転校することが多かったためか、どちらかというと誰とでもフレンドリーにつきあってゆくタイプだ。だから、せっかくご縁があったのだから、長く診て頂きたいと思っていた。
初回の診察。今でもよく覚えている。
レントゲンの説明時、「左手と左足に骨びらんがあります」と医師。
私「骨びらんって、どういう字を書くのですか?」この病気かもしれないって言われて二日目で、本当に意味がわからないからそう尋ねたのだ。
医師「・・・・・」
研修医という肩書がとれて間もない人だから、分らないって言いづらいのか?それだけではない。
治療の説明をしていたとき、私「生物学的製剤をする人は、全体のどれくらいいるのですか?」
医師「・・・・・」
本当に無視。わからないなら、わからないって言えばいいのに。今度お話しします、でもいいのに。プライドが許さないのか。
初回時最後に、医師「先生を変えても、僕は全然気にしませんから~。」
何を思ってそう言ったのか。こういうことを言える医師ってそういないと思う。だから私はその時は「良い先生」だと思った。次回以降も診て頂くことにした。100%完璧な、私にとって希望通りの素敵な医者はいないと思うので。
私が通う総合病院の膠原病科では、患者一人に対して15分の診察時間をとるのが基本。30分2人、の枠で予約をいれるようになっている。完全予約制だ。もちろん、初診の方や病状が急変した患者はそれより長い時間をかけてじっくり診察してくれる。患者一人一人のことをよく診てくれると思う。その点はとても有難く思っているし、とても嬉しいことだ。
私は治療については納得がゆくまで質問するタイプの患者で、慎重。でも大胆なところもある。そのことは、先生はとてもよくわかって下さっていて、私のために、1時間くらい診察してくださったことも何度かあった。その反面、ぶつかることもあった。機嫌がいまいちのときに沢山質問すると大きな声で怒鳴られたり。そのときは、タイミングが悪かったかなあ、と私も反省した。
でも怒鳴られた直後にステロイド注射を打ってもらった時は本当にとても怖かった。こんな治療されて大丈夫、自分?
こんなことも言った。
「今どきの医者は、治らない患者に大丈夫、だなんて言わない。昔と違うんだ。」
こう言われて、あえて反論もせず、黙っていた。じゃあ、何で膠原病の医師になったの?なぜ医師になったの?
当時は2週間ごとの通院だった。時々暗い顔をして帰宅する私に、夫のカピロウさんはよく言った。「主治医を変えたら?」
でも、すぐに主治医を変えるのはよくないと思ったので、引き続き彼による診察は続いた。2週間ごとに顔を合わせていた。しかし、その3ヶ月後、二度と顔を合わせたくないから主治医を変えてください、と病院に申し出るきっかけとなる出来事が起きる。。。
・・・・・結局、その主治医からは「リウマチとの関係では、婦人科で何の治療をしても問題ない」という返事だった。
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